3月21日(月) 春分の日
東北関東大震災から10日経ちました。
阪神大震災時にはこれ以上の災害はあり得ない、と思っていましたが
とんでもなかったですね。
次々と送られてくる被災地の映像はこの世の出来事とは思えないものでした。
想像を絶する とはこういうことを言うのでしょう。
地震により、たくさんのスポーツやイベントが中止となっていますが
水泳も例外ではなく、
3月27日~30日の予定だった春季ジュニアオリンピックカップ、
4月5~10日の予定だった日本選手権は中止が決定しました。
(日本選手権は 世界選手権・ユニバーシアード代表選考会となり
浜松で4月9~11日で行われます)
ジュニアオリンピックカップ出場は
ジュニア競泳選手にとって、またコーチにとって、
そして保護者の方にとっても本当に高い目標でもあるのです。
この春のJOが最初で最後だったかもしれない高3選手もいたはずで、
今回の開催中止はつらい宣告だったことだと思います。
空港SSから今回初出場の予定だった小学3年生の松木琴美ちゃんにとっても
ちょっぴりつらい 開催中止 だったと思います。
9歳ながら去年夏から明確な目標として『JO出場』を持ち、
きつかったであろう練習にも、
『ゴーグルの中に涙がたまっちょった』けど耐え、
1月の大会で見事出場権(標準記録突破)を獲得して大喜びでした。
ジュニアオリンピックは1歳刻みで標準記録が上がるので、
6月で10歳となる琴美ちゃんは9歳では40秒76だった50m平泳ぎ
の標準記録も、10歳では38秒69(もう少しきつくなるかも)となり、
『夏は行けんかも…』 と悲しそうな?顔をしてましたが
きっと大丈夫!!
ゴーグルの中の涙で視界が悪くなることが何回かあるかもしれんけど(笑)、
必ず今年の夏には行ってもらいます。 行かせます!!
そんなこんなで年度末の大きな締めくくりの大会が中止となり、
きちんと締めくくれないまま新年度に向かうことになりましたが…
選手たちも私も4月の2つの大会に向け、
そしてまた夏の大きな大会(全中、インターハイ、JO、国体)に
向けスタートしました。
次は南海大地震… も十分考えられます。
今高知に住む私たちは今回の地震・大津波を人ごとではなく
捉えている人が大多数だと思います。
でも
起るかもしれない… とどんなに不安に思っていても
膝を抱えて家に閉じこもっているわけにもいきません。
起らないように願いつつ、日々をいつもどおりに過ごすことしかできないのですよね。
こうして健康で、毎日仕事して、食べて、寝て、…
当たり前の、普通の日常 を送れることが
何よりの幸せ だと思わずにはいられません。
今回被災し、練習もままならない選手もたくさんいるでしょう。
空港SSの選手たちには
普通に泳げる という幸せを 当たり前 と思わずに
今 を大切に、練習に励んでもらいたいですね。
東北の復興を心より願っています。
選手育成担当 赤崎